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マインドフルネス関連にかぎらず、その時に思ったことを自由に綴っています


カルト幹部体験記 最終話 その後
(第1話はこちら) 「はあ、お前何やってんだ! お前そんなことが許されるわけないだろう! もうシャノンとは会えない」。Kに、日蓮正宗に入信したことを伝えたら、話に耳を貸してくれるどころか、縁を切られた。 その後も、何度もKに会おうと試みたが、結局、まともに話すチャンスは20...


カルト幹部体験記 第46話 やるべきことをやるしかない
(第1話はこちら) 2004年4月。24歳。ついに、御受戒(日蓮正宗に入信する儀式)の日がやってきた。 この一週間、わたしは仮病を使い、顕正会の活動から離れていた。尊敬するSD隊長に嘘をつくのは心が痛んだが、独断で行う以外に道はなかった。相談したところで、話にならないのは分...


カルト幹部体験記 第45話 脱会を決意
(第1話はこちら) 臨終の相について話したあと、何について話したか覚えていないが、最後、こう言った。 「Y部長、Hさん。顕正会をやめます。日蓮正宗に帰伏(入信)させてください」。わたしは深々と頭を下げた。 Y部長とH氏は、まるで全国大会で優勝した甲子園球児のように喜びの声を...


カルト幹部体験記 第44話 顕正会を一刻も早く抜けろ!
(第1話はこちら) 成仏の相。 人が死してのち、成仏しているかどうかは、死相を見ればわかる。成仏した人の遺体には、死後硬直が起こらず、唇には赤みが差し、目と口は半開きで柔和な表情になる。特に死後硬直が一切起こらないという点に関しては、明らかに、通常ではあり得ない。...


カルト幹部体験記 第43話 浮き彫りになる暴力体質
(第1話はこちら) 「大草(妙観講、講頭)呼んで来い!」浅井克衛男子部長をはじめとした顕正会男子部の中枢幹部が、妙観講本部の玄関に居座り、わめき散らす姿がスクリーンに映し出される。 Y部長のすすめで、顕正会男子部が妙観講本部に乗り込んできたさいのビデオをわたしは食い入るよう...


カルト幹部体験記 第42話 揺れる心
(第1話はこちら) 「では、また1週間後の○日、○時、西荻窪駅改札前でお待ちしております」。H氏はそう言うと、公園から一足先に出ていった。 一人残ったわたしは、両手を広げて座っていたベンチに身体をより深くもたれかけると、空を見上げた。...


カルト幹部体験記 第41話 繋がりつつある点と点
(第1話はこちら) わたしは元顕正会班長にして現日蓮正宗信徒を名乗るH氏とともに、顕正会東京会館とは駅の反対側にある、人気のない公園へ向かって、歩みを進めている。 表向きには平静を装っているが、内心には、罪悪感にも似た感情と、安堵の感が、複雑に絡み合いながら、渦を巻いていた...


カルト幹部体験記 第40話 H氏との出会い
(第1話はこちら) 2004年1月22日。わたしは支隊長になった。 当時の顕正会の会員数は100万人ほど。 その中で、現役支隊長以上の幹部は1000名ほどであったと思われる。 わたしの支隊は、副長1名、班長4名、組長数十名。それに役職なしを足すと、合計1000名ほどだった。...


カルト幹部体験記 第39話 認知的不協和
(第1話はこちら) 状況証拠的に先生は、ほぼ間違いなく御本尊を偽造していることを先日、知った。 具体的には、次々と全国に建ち続ける新しい会館にかけられている日布上人の大幅御形木御本尊と、おそらく、自宅拠点にかけられている日寛上人の小幅御形木御本尊の一部は、顕正会で作成してい...


カルト幹部体験記 第38話 動執生疑
(第1話はこちら) 『顕正会からの脱出』を初めて通しで読んで以来、わたしの顕正会に対する確信は、揺らいでいた。 が、わたしは支隊副長である。確信が揺らいでいると言っている暇はなく、月々日々、誓願(勧誘ノルマ)に追われていた。 誰にも相談できないでいた。...
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