良いか悪いかなんてわからない
- Shannon N. Smith
- 2017年6月24日
- 読了時間: 2分

ある日、ある農民の馬が逃げてしまいました。
それを知った隣人は言いました。「うわー、馬が逃げちゃうなんて最悪だね」
農民は言いました。「どうだろうね」
数日後、その逃げた馬が、野生の馬を数頭引き連れて帰ってきました。
それを知った隣人は言いました。「おお、すごい! 馬が増えたね! ラッキーだね! 良かったね!」
農民は言いました。「どうだろうね」
翌週、農民の息子が、馬が引き連れて帰ってきた野生の馬のうちの一頭に乗ろうとしたら振り落とされて、脚を折ってしまいました。
それを知った隣人は言いました。「息子さん大変だね。脚を折っちゃうなんて最悪だね」
農民は言いました。「どうだろうね」
数週間後、軍が軍人をリクルートしにやってきました。本来であれば農民の息子さんは連れて行かれるところでしたが、脚を折っていたため、連れて行かれませんでした。
それを知った隣人は言いました。「息子さんラッキーだったね! 連れて行かれたら死んでたかもしれないもんね! 良かったね!」
農民は言いました。「どうだろうね」
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中国の故事です。私がこの故事を初めて知ったのは、とても人生が苦しいと感じていた確か8年だか10年だか前、ある上座部仏教のお坊さんのお話を通してでした。上記は記憶を頼りにしてストーリーを再現していますので、少し正確性には欠くかもしれませんが。
何を感じるかは人それぞれかと思いますが、すごく印象に残ったお話なのでシェアします。
生きとし生けるものが幸福でありますように
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